はじめに
Googleアドセンス 受かりやすいテーマ
Googleアドセンス 稼ぎやすいテーマ
と検索すると、
受かりやすいテーマ:
専門知識を活かせる「転職・仕事」「金融・投資」「保険」など
稼ぎやすいテーマ:
悩みや疑問が多く、広告単価が高い「転職・仕事」「金融・投資」「保険」「恋愛・結婚・冠婚葬祭」「教育」「法律」「ダイエット」「健康・美容」など
と出てきました。
ということは、これ以外のテーマ、例えば自分の好きなテーマでは受かりにくい・稼ぎにくいのでしょうか?
結論から言うと、好きなテーマでも受かりにくい・稼ぎにくいということはありません。
むしろ、自分が心から書きたいテーマだからこそ、独自性や熱量が生まれ、結果的に“質の高いコンテンツ”につながります。
私自身も最初は、アドセンスで収益性が高いと言われるYMYL(お金・健康などの生活に関わるジャンル)に挑戦しようと思いました。しかし、専門知識や責任の重さからどうしても書けませんでした。
そこで次に合格しやすく収益性が高いとされて、自分が書けそうなテーマとして料理やガジェットを選びました。しかし、それでも審査には4回落ちました。
試行錯誤の末に分かったことは、テーマ自体は合否に影響しないということです。
本当に押さえるべき重要な点は以下の3つでした:
- 検索意図:読者が何を知りたいか
- Needs Met:検索者の疑問に答えられているか
- ページ品質:読者にとって価値ある記事かどうか
この記事では、受かりやすい・稼ぎやすいテーマの誤解を解いて、重要な3要素について解説します。
本当に書きたいことで受かるのか?
例えばこんなジャンルで合格したケースが多数あります:
- 旅行記(自分の旅の体験を紹介)
- ハンドメイド、手芸(作品作りのコツや材料紹介)
- コーヒー(自宅のコーヒー研究や豆のレビュー)
- ロードバイク(サイクリングレポート、アイテム紹介)
- 読書記録
- ゲーム体験談
- ガーデニング
- ペットとの暮らし
…など、好きなこと・得意なことが日常的にテーマになっています。
重要なのは「禁止ジャンルを避けていること」と「情報を整理し、読者に役立つ内容にしていること」。どんなニッチでも合格例はたくさんあります。
アドセンス審査とテーマに関する誤解の整理
受かりやすい・稼ぎやすいテーマは審査に無関係
検索結果でよく見かける「アドセンス 受かりやすいテーマ」/「稼ぎやすいテーマ」は、体験談や推測をもとに受かる/稼げると書かれたサイトや、過去に誰かが受かったテーマ/稼げたテーマを検索エンジンやAIがまとめたものです。
つまり、正確性や審査への直接的影響を保証する情報ではありません。
さらに、Googleアドセンスの審査基準自体は非公開です。
ここを理解できるかどうかで、誤解が解けるかどうかが決まります。
次に、受かりやすい・稼ぎやすいテーマが審査に無関係である根拠を示します。
YMYLジャンルは特に厳格
YMYL(Your Money or Your Life)ページ、例えばお金・健康・法律などの生活に関わるジャンルは、Googleがより高い基準で評価します。
“For Your Money or Your Life (YMYL) pages, such as those related to medical, financial, or legal topics, Google holds these pages to a higher standard. These pages require a higher level of expertise, authoritativeness, and trustworthiness (E-A-T).”
「お金や健康、法律などの生活に関わるジャンル(YMYLページ)については、Googleはこれらのページに対してより高い基準を設けています。これらのページには、より高い専門性、権威性、信頼性(E-A-T)が求められます。」
テーマより重要な3つの要素
YMYL以外のテーマでも、以下の3つを押さえることで、アドセンス審査に合格する可能性があります。
- 検索意図(Search Intent)“Search Intent
refers to the reason behind a user’s query. It encompasses what the user aims to find or achieve through their search.”検索意図とは、ユーザーの検索クエリの背後にある理由を指します。ユーザーが検索を通じて何を見つけたいのか、何を達成したいのかを含みます。
- Needs Met(ニーズメット)
“Needs Met refers to how well a page satisfies the user’s search intent. It is rated on a scale from ‘Fully Meets’ to ‘Fails to Meet’.”ページがユーザーの検索意図をどれだけ満たしているかを評価する指標で、「完全に満たす(Fully Meets)」から「満たさない(Fails to Meet)」までのスケールで評価されます。
- ページ品質(Page Quality)
“Page Quality assesses the overall quality of a page based on factors like the expertise of the content creator, the purpose of the page, and the trustworthiness of the information provided.”ページ品質は、コンテンツ作成者の専門知識、ページの目的、提供される情報の信頼性などに基づき、ページ全体の品質を評価します。
稼げるかどうかにテーマは関係ない
稼げるかどうかにテーマは関係ないことは、検索品質評価ガイドラインのページの目的からも分かります。
- Page Purpose(ページの目的)
“The first step in understanding a page is to understand its purpose. Websites or pages without a beneficial purpose, including pages that spread hate, cause harm, or misinform users, should receive the Lowest rating.” 「ページを理解する最初のステップは、その目的を理解することです。ヘイトを広めたり、害を与えたり、誤情報を流すなど、有益な目的を持たないウェブサイトやページは、最低評価を受けるべきです。」
検索者が求めている情報に応える、有益な内容を提供することが重要だと分かります。
趣味ブログやニッチテーマでも合格可能
これらのルールに沿って情報を整理し、読者に価値ある記事を作ることができれば、趣味ブログやニッチなテーマでもアドセンス審査に合格する可能性は十分あります。
- テーマは合否・収益性に関係ない → 受かりやすい・稼ぎやすいテーマ情報は参考程度
- 稼げるかどうかもテーマでは決まらない → ページの目的と有益性が重要
- YMYLは厳しい → 専門性・信頼性が重要
- 検索意図・Needs Met・ページ品質を押さえることが合格の鍵
- 好きなテーマで書けば独自性や熱量が出やすい → 質の高いコンテンツにつながる
Column|より稼げるかどうかはどう決まる?
例えば、アルバイトの「時給」で考えます。
一般バイト
- 誰でもできる仕事 → 時給の平均値は低め
- 「時給が安いから辞める」と言っても、特に交渉力にはならない
バイトリーダー
- 責任や役割が増える → 他の人が代わりにできない価値が生まれる
- 「時給が安いから辞める」と交渉すると、給料アップの材料になる可能性あり
つまり、稼げるかどうかは「希少性」に反応しているのです。
ブログも同じです。
ジャンルの平均収益が高いか低いかは、あまり関係ありません。
大切なのは、自分が書きたいテーマに熱意を持ち、深く取り組むことです。そうすることで独自性が生まれ、その知識や経験が専門性を高め、やがて唯一無二の希少性となります。
その結果、読者や市場から「このテーマといえばこの人だ!」と認識されるようになれば、希少価値が高くなり、平均以上の価値を提供できる仕組みが生まれます。
ただし、需要があるだけでは平均以上の価値は生まれません。希少性と掛け合わせることで初めて、高い価値を生み出すことができます。
- 誰でもできること → 平均的な報酬
- バイトリーダーのような希少性 → 高い価値、交渉力の源
- ブログ・記事も同じ → 独自性・専門性・希少性が価値を決める
まとめ
- アドセンスで受かる&稼げるテーマは、テーマ自体では決まらない → 受かりやすい・稼ぎやすいとされるジャンル情報は参考程度。
- 押さえるべき3つの要素が重要
- 検索意図(Search Intent)
- Needs Met(検索者の疑問への対応度)
- ページ品質(Page Quality)
- 稼げるかどうかもテーマでは決まらない → ページの目的や検索者への有益性が鍵。
- YMYLジャンルは特に注意 → 専門性・権威性・信頼性(E-A-T)がより求められる。
- 好きなテーマでも独自性と熱量を出せば合格可能 → 趣味ブログやニッチテーマでも問題なし。
- 希少性が価値を決める → 誰でもできることは平均的な報酬、独自性・専門性・希少性を備えた記事は高い価値を生む。
アドセンスで受かるか・稼げるかは、テーマのジャンルでは決まりません。
大事なのは「検索意図を押さえる」「読者の疑問に答える」「ページ品質を高める」の3つです。
よく検索結果に出てくる「受かる&稼げるテーマ」は、魔法のように稼げるジャンルを示しているわけではありません。 それは、先駆者が稼げると見込んで挑戦したり、好きで書いた結果、努力や工夫によって希少性を確立できたテーマにすぎないのです。
つまり結果論であって、自分が受かるか・稼げるかは、検索意図・Needs Met・ページ品質の3要素に加え、そこに自分ならではの希少性をどう築けるかにかかっています。
逆に言えば、自分が情熱を持って取り組めるテーマこそ希少性が生まれ、受かる&稼げるコンテンツへと育っていくのです。
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