ピクニックでもサクサクキッシュを楽しみたい!
キッシュの最も魅力的な瞬間、それは焼き上がった直後の香り。
オーブンの扉を開けた瞬間に広がる、バターの香ばしい香りと、焼きたてのタルト生地から立ち上る温かな匂いは、まるで一瞬の夢のよう。
ナイフを入れた瞬間、サクサクと心地よい音が響き、その中から溢れ出すとろりとした卵液。
ベーコンや野菜の旨味が一気に広がり、その香りが鼻を抜けると、思わず目を閉じてしまうほどの美味しさが口の中に広がる。
「うーん、この焼きたてをどうにかピクニックで楽しみたいな。でも冷凍して持っていくのって、どうしたらいいんだろう……。」
焼きたてのキッシュを前に、どこか少し迷っているようだ。
「冷凍しても、ちゃんとサクサク感が残るかな?アパレイユが水っぽくならないか心配だし…具材も冷凍後に水分が出て味が落ちちゃう気がする。」
自分の頭の中で問題点がひとつひとつ浮かび上がる。
でも、それを解決できれば、ピクニックであの幸せな味を楽しめるんじゃないか。そう思うと、すぐにでも試してみたくなる。
「うーん、冷凍したらあの香りや食感はそのままかな…?」
目の前のキッシュを見つめながらも、頭の中では冷凍庫に入れた時のキッシュの運命を想像している。
レシピ|冷凍でもバター香るキッシュ
キッシュの冷凍&解凍方法
❄ 冷凍方法
1. 粗熱をしっかり取る(熱いうちに包むと水分が出る)
2. 1切れずつラップで包む(乾燥を防ぐ)
3. ジップロックに入れて冷凍し、空気を抜く
4. 金属トレーにのせて急速冷凍で風味を守る

💡 保存期間:冷凍で約1か月OK!
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🔥 解凍方法(弁当用)
▶ 自然解凍(朝入れて昼に食べるなら)
・保冷剤と一緒に入れて、傷みにくくする
・夏場は避け、冬場・春秋におすすめ
▶ トースター解凍(美味しさ重視!)
・120℃のトースターで10分 → 200℃で2分仕上げ
▶ 電子レンジ解凍(時短なら)
・500Wで1分 → 10秒ずつ追加加熱
✅ レンジ後にトースターで1分焼くとサクサク感復活!
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キッシュ弁当の詰め方
・パンやクラッカーを添えておしゃれに
・ミニトマトやピクルスを加えて彩りアップ
・スープジャーでスープをプラスすると満足度◎
・プチタルト型もおすすめ🎵


🌟 Alice Tips 🌟キッシュを美味しく冷凍するコツ
• 焼き上がり後、しっかり冷ます
熱いまま冷凍すると水蒸気がこもって生地が湿気ってしまうので、粗熱をしっかり取ってから冷凍へ。
• 1ピースずつラップ&冷凍
食べやすいサイズにカットし、ラップでぴったり包んでから冷凍保存袋へ。空気を抜くとさらに◎。
• できればタルト生地を厚めに
生地を少し厚めにしておくと、解凍後もサクッとした食感を維持しやすい。
• リベイクが勝負!
解凍後はトースターやオーブンで再加熱。表面がカリッとするまで温め直すと、焼きたてに近い香ばしさがよみがえる。
• 冷凍向きの具材選びもポイント
水分の多い野菜(ほうれん草など)は、しっかり水分を飛ばしてから使うと冷凍後も美味しい。
焼きたての感動を少しでもピクニックに持ち込めるように──
冷凍にも小さな工夫を重ねておきましょう。
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実食|冷凍キッシュで極上ピクニック

澄んだ空気に、草のにおいがほんのり混じる。
遠くには白い家並みがぽつりぽつりと続き、鳥のさえずりが静かに耳に届く。
そんな丘の上で、そっと包みを開いた。
ふわりと立ち上がるバターの香りに、思わず深呼吸する。
……正直に言えば、焼きたてのときより、香りはほんの少し控えめだ。
だが、それでも十分だ。冷凍だと言われなければ、きっと誰も気づかない。
この自然な香りだけでも、持ち出した甲斐があったと思える。
ナイフを入れると、サクッとした感触の中に、ほんのり柔らかさが混じった。
焼きたてのカリッとした軽やかさには一歩及ばない。
だが、噛みしめるほどにタルトのバターの香ばしさが蘇り、
卵液とベーコンのコクが口いっぱいに広がる。
風に吹かれながら、ゆっくりと味わう。
「……冷凍でも、ここまで蘇るんだな。」
ふと漏れた独り言が、どこまでも澄んだ空へと溶けていった。
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